転職体験談

うつ病を伏せて転職成功した20代エンジニアの体験談

うつ病を伏せて転職成功した20代エンジニアの体験談

▶︎ こんな人におすすめ
うつ病と診断されたことを隠すかどうか迷っている人
うつ病を隠して転職したいので体験談を探している人

コハク
コハク
以前いた会社にはシステムエンジニアが沢山いました。うつ病から転職に成功した同僚の転職体験談を紹介します。

Aさんの転職前の状況


Aさんは、PHPを得意とするウェブエンジニアで、転職するときに27歳でした。
某アイドルグループが好きで、追っかけで地方のコンサートに行くというのが趣味でした。

たくさんエンジニアがいたのですが、プロダクトごとに担当が分かれていて、
Aさんは新規事業にアサインメントされ、毎日、遅くまで仕事をしていました。
Aさんはチームリーダーで、2名の同僚と仕事をしていました。

1名は、Aさんが非常に手を焼いた部下のXさんです。
Xさんはコードを書くのが速いものの、結局いつもバグだらけで、チェックする業務が膨大に発生するという状態でした。
また、GitHubをきちんと使いこなさないため、チーム連携でのトラブル収拾もAさんの役割でした。

もう1名は、サーバーサイドが得意なエンジニアのYさんでした。
彼は社内随一の頭脳派で、エンジニアとしても高い技術力を持っていました。しかし、出社が不安定で、2週間に1回ぐらい音信不通になって、どっかに行ってしまう、という精神的には少し病んだところのある人だったので、ずっと現場のエンジニアとして活躍をしていました。

Aさんが体調を崩す

慢性的に残業が続く状態で1年以上仕事を続けてきました。

新規事業のため発生する度重なるリニューアルと、スピード重視で進めた開発スタイルの結果、設計書などのドキュメント類がおろそかになっていました。

コードを書きなおすのに改めてコードを読み込む時間が多く発生したり、思わぬところでバグが出て、その穴埋めに週末を使うということが慢性化していきました。

絶対に譲れないと行っていたアイドル追っかけもいけない時が発生するなど、彼の普段の顔つきの暗さとイライラが社内で目立ってきました。

上司からは、ちゃんと休むようにという指示とともに、ちゃんと仕事を仕上げるようにという彼からしたら矛盾した指示の板挟みでした。

ある日、彼の部下のXさんがぐちゃぐちゃのプログラムを書いて、Aさんのチェック漏れをしてしまいました。

それが決済に関わる部分で、運悪く外部の監査からも注意深く見られていた部分だったので、上司から直接Aさんに強い注意が入りました。

また、そのタイミングで、頼りのYさんが音信不通となり、「折れかけていた心が完全に音を立てて折れた」という状態になりました。

Aさんは抑うつ状態と診断される


Aさんは何日も辛い気持ちを抱えたまま出社することに限界を感じ、クリニックに行き抑うつ状態という診断をされました。

抑うつ状態とは、うつ病の症状が出始めており、不安定であるという状態です。会社は休養をとったほうがいいという助言もあり、Aさんは今の仕事を辞めること考えました。

Aさんは、病状を会社に訴えて休むことはしませんでしたが、どういった評価になってもいいと考え、すぐに有給を1週間まとめてとって心の回復をしつつ、その間に転職活動を始めました。

もし休めなかったら診断書を会社に出すつもりでしたが、Aさんが限界にきていることは察していたので受け入れられました。

実際の転職活動とうつの診断をされたことについて


Aさんは休み中に転職サイトの登録とエージェントの登録をしました。

転職活動を始めた当初は、気持ちもどん底で、将来の話をポジティブに相談なんてできるような状態ではなかったので、まずは転職サイト大手のdodaへの登録だけをしました。
その上で、職務履歴書を書き出してみて、自分の今までの棚卸しと今後どうしたいかを考えました。

フリーランスになることも考えたのですが、今よりもしっかりした会社に入って、まだ自分のスキルアップをしたいと考えたので転職する方向で進みました。

休みが明けたのちも、Aさんは会社の中でどういう風に言われようと関係ないと、無理していいた残業も切り上げて帰り、登録したエージェントでの面談などをしていきました。

Aさんにとっては2回目の転職活動で、1回目は、SIerに入って1年での転職、今回は入社して4年してからの転職でした。
4年前は実務経験がなかったPHPが、今は自分の主たる言語となっていました。

PHPがかけて、リーダークラス、経験4年ということで、正直、転職先にはあまり困らなかったようです。

どちらかというと、「体力的に無理しないで働ける環境」「スキルアップできる環境」という2つの軸で探していました。

転職エージェントに抑うつの診断をされたことは話さなかった


転職エージェントに会うときに、自分が抑うつの診断をされたことは話しませんでした。
職場の環境がAさんを追い込んだのであり、その追い込んだ原因は避けたいものの、うつの診断をされたことを伝えたところでメリットはないと考えたからです。

そのため、残業が多く、激務な職場は避けたいということをしっかりと伝えました。

当初は、DeNAやサイバーエージェントといったITメガベンチャーを考えていたのですが、最終的にはウェブセキュリティサービスの会社に就職しました。

エージェントと相談をしていくなかで、今のPHPを活かして転職しつつ、サーバーサイドの技術をしっかり深掘りしたいということと、
ウェブセキュリティが今後も成長する業界だと感じたことが決め手になりました。

転職後の様子

Aさんは転職したことで、毎日遅くなることもなくなり、社内コミュニケーションでのストレスがほとんどなくなりました。

また、今は、サーバーサイドの技術力アップに向けて職場での仕事だけではなく、自主的な学習も前向きにできる時間もあると喜んでいます。

うつ病と診断されたことを転職エージェントや転職先に話す必要はあるか?


うつ病と診断されたことを、こちらから転職エージェントや転職先に話す必要はありません。むしろ、メリットは一切ないです。

転職エージェントもそう言われたら、ある程度配慮した転職先を紹介でしますが、過去うつだったからといって、何か特別な提案ができるわけではないです。

「激務な環境で仕事をしたくない」という根本原因となる部分だけしっかり伝えれば、同じことです。

ただし、転職エージェントは心の悩み相談相手ではないので、うつ病が治ってから面談するのが望ましいです。
もしくは、回復傾向で、環境が変わることで治る見通しが自分にある状態にしましょう。

また、健康状態を理由にした不採用・内定取り消しは企業側も法律上できません。
そのため、健康状況の確認というのは、あまり深くされることはありませんので、そこまで注意深くなる必要はありません。

なお、彼が使った転職エージェントは、IT・Web業界の転職に特化したレバテックキャリアでした。



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